松茸が絶滅危惧種に、もう食べられないって本当?
『松茸が絶滅危惧種に、もう食べられない』
滅多に口にできない高級品の松茸。
我が家では10年に一度口にできるかどうかの幻の食材です。
今回、松茸が「絶滅危惧種」に指定されました。
絶滅危惧種に指定したのはICUN。
国際自然保護連合と言う組織です。
危険度でいうと上から3番目で、
「絶滅の危険が増大している」という見方です。
決して、「採取したり、食べたりしてはいけない」
ということではないようです。
ただ、そうならないように、今を生きている人たちが
大きな役割を担っているのは確かです。
松茸を子供たちや更にその子供へと繋いでいく努力を
実践していきたいものです。
松茸の生産量 減少の理由は?
松茸はアカマツの樹齢が20年~30年程に
成長すると発生し始めます。
30年~40年でピークを迎え、
70年~80年程で終わりを迎えるようです。
松茸自体は、腐葉土などの肥えた環境でなく、
乾燥した土壌を好むようです。
いわゆる「痩せた土地」
のほうが適しています。
昔は生活をする上で薪用に枝をとったり、
土を豊かにするために、落ち葉などを利用していました。
また、身の回りの生活用品も、
木製のものが主流でした。
現代では生活様式が変わり、
薪からガスや電気で暖房をしたり、
畑には化学肥料を使うようなりました。
それに伴って、松林は落ち葉や枝のある、
「豊かな土壌」に変わり、
松茸が好む「痩せた土地」
が少なくなりました。
この傾向は日本だけではなく、
世界で見られ、
それによって、松茸の好む環境が
世界中で少なくなっています。
生産量が減少した最大の理由がこのためです。
松林が肥えて豊かになったのに、
そのせいで松茸が育たなくなった
というのは、複雑な感じです。
松茸(国産)はもう食べれない?
2018年の松茸の国産生産量は約20トン。
それに対して海外からの輸入量は800トン。
国産の松茸は、全体のわずか2.4%と
しんどい結果です。
世界中の松林が豊かになっていますので、
生産量も減少傾向になることが予想されます。
何とか、人工栽培ができればよいのですが、
今のところ100%が自然のものです。
人工栽培するには、木や土の状態、
湿度や日照時間などのさまざまな
条件が揃わないと難しく、
今のところその条件がわかっていないようです。
「国産はもう食べられないのでは、、、」
という疑問もございますが、
現在もオンラインによる販売をしています。
ただ安心できないのは、
その価格です。
あるオンラインショップでは、
一番良いもので8万円でした(木箱梱包)。
一番安いものは1万円からございますので、
ご予算と用途に応じて味覚を
楽しんでもらいたいと思います。
本音は、もっと安くなって、
たくさんの人が口にできる
世の中になってほしいです。